GD看板

2002年3月11日

 第39回(最終回

キス・オブ・ファイヤー/ハロルド・メイバーン  をアップしました!

ハロルド・メイバーン

ジャケット写真をクリックしてください!

SJ誌ゴールド・ディスクを斬る 〜 最終回の弁

1998年7月に有志5人で始まった、このGD委員会、遂に今回で最終回を迎えました。
決してこのメンバーでの活動を休止するわけではなく、4月より一部メンバーが入れ 替
わり新しいことを始めますが、この「GDを斬る」を全員一致で終了する理由はただひ と
つ、この会の本来の目的であった、もっと多くの方に素晴らしいジャズの新録ものに
注目して欲しいという動機に立ち返るというものです。つまり対象をSJ誌のGDに絞っ て
いてはもっと素晴らしい他の作品を紹介出来ないというジレンマから脱することが出 来
なかったのです。

今後は各人が自己のお薦めを持ち寄った共同ページを各人のページに置くことで
5人、5色のお薦め盤をご紹介していくことになります。その中にSJ誌のGDが顔を
出すこともあるでしょうし、あるいは意外な角度からのお薦めが登場することもある
と思いますので、引き続きこのメンバーでの活動にご注目下さいね。

四代目委員長 白岩輝茂

第1回1998年7月Thank You, John!
第2回1998年8月combustication/medeski,martin&wood
第3回1998年9月SWEET GERGIA PEACH/RUSSELL MALONE
第4回1998年10月ウォーキン・ダウン・レキシントン/大坂昌彦
第5回1998年11月ユナイテッド/椎名豊
第6回1998年12月忍びよる恋/スティーブ・キューン・トリオ
第7回1999年1月トゥルー・ブルー/アーチー・シェップ
第8回1999年2月トラヴェリング・マイルス / カサンドラ・ウイルソン
第9回1999年3月You Are So Beautiful/木住野佳子
第10回1999年5月love/ティル・ブレナー
第11回1999年6月オルフェ/ロン・カーター
第12回1999年7月ス・ワンダフル/ビル・チャーラップ・トリオ
第13回1999年9月やさしき伴侶を/ベニー・ウォーレス
第14回1999年10月タイム・イズ・オブ・ジ・エッセンス/マイケル・ブレッカー
第15回1999年11月ブラック・アクション・フィギュア/ステフォン・ハリス
第16回1999年12月恋とは何でしょう/リッチー・バイラーク・トリオ
第17回2000年1月カイザー/ライアン・カイザー
第18回2000年2月恋のダンサー/スタンリー・カウエル
第19回2000年3月ヨーロピアン・クインテット/ジェシ・ヴァン・ルーラー
第20回2000年4月ザ・ロイ・ヘインズ・トリオ・フィーチャリング・
ダニーロ・ペレス&ジョン・パティトゥッチ
第21回2000年6月チック・コリア ソロ・ピアノ・パート1&2
第22回2000年7月パンドラ/小曽根真 The Trio
第23回2000年8月ザ・ウォーター・イズ・ワイド/チャールス・ロイド
第24回2000年9月プレイシズ/ブラッド・メルドー
第25回2000年10月ノー・ルーム・フォー・アーギュメント/ウォレス・ルーニー
第26回2000年11月哀愁のヨーロッパ/ヨーロピアン・ジャズ・トリオ
第27回2000年12月ティーン・タウン/マンハッタン・ジャズ・クインテット
第28回2001年1月サラ・ヴォーンに捧ぐ/ダイアン・リーブス
第29回2001年2月イン・マイ・ドリームス/ダスコ・ゴイコヴィッチ
C・コリア第30回2001年3月過去、現在、未来/チック・コリア・ニュー・トリオ
J・モンハイト第31回2001年5月カム・ドリーム・ウィズ・ミー/ジェーン・モンハイト
J・マンス第32回2001年6月イエスタデイズ/ジュニア・マンス・トリオ+1
ワン・フォー・オール第33回2001年7月情事の終わり/ワン・フォー・オール
アーチー・シェップQ第34回2001年8月フレンチ・バラッズ/アーチー・シェップ・カルテット
フライド・プライド第35回2001年9月フライド・プライド
マンハッタン・トリニティ第36回2001年10月ラヴ・レターズ/マンハッタン・トリニティ
ベニー・ウォーレス第37回2001年11月イン・ベルリン/ベニー・ウォレス
アキコ・グレース第38回2002年1月フロム・ニューヨーク/アキコ・グレース
ハロルド・メイバーン第39回2002年2月キス・オブ・ファイヤー/ハロルド・メイバーン

GD品質向上委員会第四代委員長・白岩さんのご挨拶

就任のごあいさつ

いつの間にかGD委員会も、今回で31作目をレビューするという時の流れを
辿っておりますが、今月からそのGD委員会の委員長を引き受けることになり
ました。私をよく知る方は、え!あの天然痴が委員長なの?と驚かれるかも
知れませんが順番なのでお許し頂きたいと思います。一年後には、より相応
しい増間さんにバトンタッチしますのでそれまでどうかご辛抱下さいませ。

GD委員会とは、SJ誌選定のGDはほんとにGDに相応しい内容かという判断
を含めて、旧作品重視型のジャズ・シーンの中で新録作品を積極的にクロス
レビューしようという集まりですが、発足当初から30回を超えてもまだ一度も
脳天をがつ〜んと叩き割られるような作品にめぐりあえないのがちょっと残念
です。過去の経緯を振り替えれば、10年ごとにシーンを塗り替えるような作品
が登場していますが、その伝でいえばあと90回くらいやらないとそんな作品に
は登場してこないのでしょうか。(笑)

何とか自分の中でマンネリにならないように毎回フレッシュな気持ちで聴き、
かつ楽しみながら今後もやっていきたいと思っておりますのでどうかよろしく
お願い致します。

2001.5.27 apple Jam のbbこと白岩輝茂

GD品質向上委員会三代目委員長就任の弁

 早いもので、初代委員長林さんのご提案によりスタートしたこの企画も約二年が
経過し、とりあげたCDもすでに20枚になります。
その間、熱心な読者の方からのご意見やご批判もいただきました。
 発足当時から比較するとインターネット人口の飛躍的増加に伴い、JAZZ関連の
Webサイトも把握するのが困難なほど多数になりました。
またこの企画をヒントにロックのクロス・レビューも発足し、ネットの世界では
「ゴールドディスクを斬る」の認知度も徐々に高まってきたようです。
そんな中で工藤さんから三代目委員長にとバトンタッチを受けました。
身の程知らずとのそしりは免れませんが、輪番制の世話役ということで努めさせて
いただくことにしました。
昔から三代目というのは家を傾けると相場は決まっていますが、委員各位並びに
熱心な読者の皆様に支えられてやっていこうと思います。
 なかなかタイトルのようには鋭く斬れないのが我ながら情けないのですが、
ある研究者によると、汗をかく・恥をかく・モノを書くという、「三つのかく」
が頭脳の活性化に効果があるということです。
この企画により、個人的にはモノを書くと恥をかくの二つはクリアできそうなので
老化防止にも大いに役立つ事でしょう。
 雑誌と違ってインタラクティヴなところが取り柄のWeb企画です。
なにとぞ皆様、ご意見やお気づきの点がございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。

(2000.4.27 Sound Space STEP 片桐俊英)

GD品質向上委員会第二代委員長・工藤さんのご挨拶

就任のごあいさつ

 ...と言っても、私たちはプロの評論家ではなく、市井のジャズファンなので、
と前置きしておきます。立ち上げにご苦労なさったこの企画の発案者である初代
の林さんから、2代目である私へバトンタッチさせていただくことになりました。
 ジャズについてはどんな言葉よりも、実際に音楽を聴いてみて良いか悪いか
判断するのが最良の方法かもしれません。ところが、著作権の問題もあり、勝手に
Web上に演奏のコピーを流すわけにもいかない。また、自分にとって良いCDか
どうかを判断するのに、それだけの対価を支払って手に入れて確かめるか、確か
めたとしてもそもそもその演奏中の時間を付き合っていられるか、という問題も
ついてまわります。その演奏が良いか悪いかという判断、自分の好みかどうかと
いうことを、ジャズCDに関する他の人の率直な文章を読んで、大量に発売される
ジャズCDの中から絞り込んでいくのが手っ取り早い方法ではないでしょうか。
 幸い、毎月ゴールドディスクに選ばれるCDは「スウィングジャーナル」誌オススメ
のCD。しかも店頭には大量に並びます。ある意味でジャズの現在、そして
これからの方向を占う今度のゴールドディスクは、あなたにとって宝物の一枚に
なるのかならないのか。50−60年代のすでに定番になっている作品というものは、
その名のとおりハズレは少ないので売れ行きもいいそうです。ただ最新作である
ゴールドディスクは、まだそのアルバムに対するできあがってしまった価値観
というものがないので、それを排除して聴くには格好の題材。あえてジャズの
「これから」に夢を託してみることも、リスクは常につきまといますけれども楽しい
ことではあります。
 年代も音楽的なバックグラウンドも様々なメンバーが、それぞれレビューをすると
賛否両論、面白くかつ拙い部分もあるかもしれませんが真剣な意見をお読み
いただければ、そして一枚でも多くの最新作をあなただけのライブラリーに加える
ための判断材料にしていただければ、と思います。
(1999年4月 「ジャズCDの個人ページ」 工藤 一幸)

"ゴールド・ディスクを斬る"企画の発案者・林さんのご挨拶

 中小ジャズ・サイト共同企画"ゴールド・ディスクを斬る"の連載開始にあたり、
「ゴールド・ディスク品質向上委員会」の発足の経緯と所信を述べさせて頂きます。
そもそもは、私が現メンバーに本企画への参加を呼びかけたことに始まります。
旧譜重視の鑑賞傾向の改善、ネット友達の域を越えたコミュニケーションの深化、
これが企画を思い立った動機です。また、日本制作盤の広告塔と化した感のある
ゴールド・ディスクの現況に懐疑的にならざるを得ないという思いもありました。
提案は早々に快諾を得て、タイトル、更新時期(毎月初旬)、取りあげるディスク(月1枚)、
コンテンツ、運営手順、会の名称が三度の協議を経て決定されました。
私達はプロの評者ではありません。高踏な理論や蘊蓄を語ることはできません。
一方、身銭を切って聴く立場ゆえ、レコード会社やジャーナリズムに気遣いせず
本音で語れる強味があります。
尤も、守備範囲は各者各様で評価が分れることもあるでしょうが、
買い損を未然に防ぐ情報を発信することを心掛けてまいります。
遠からず全員一致で高評を得る文句無しの名盤が現れることと、
本企画が皆様の格好のガイドとなることを祈念して、
会発足のご挨拶にかえさせていただきます。
  (1998.8.1 JAZZ DISC SELECTION 林 建紀)


  この企画は5人の原稿をそれぞれのサイトのデザインやレイアウトで作り、
  ほとんど同時に公開すると言う画期的な試みです。
  簡単にメンバーの紹介をしておきます。
  詳細は各メンバーのWEBページをご覧ください。

JAZZ DISC SELECTION
林 建紀さん  :この企画の発案者で委員長も引き受けていただきました。
          JAZZ博士といっても過言でないほどの知識とキャリアを誇ります。
          アーチスト別に整理された膨大なアルバムリストとコメントは必見です。

JazzPEOPLE
白岩 輝茂さん:ブルースのバンド活動もされているレコード店の店長さんです。
          私と同い年でしかも独立される準備中です。
          幅広い音楽観をお持ちで、ページのデザインセンスも抜群です。

ジャズCDの個人ページ
工藤 一幸さん:税理士としてのページとJAZZのページ2本立てでご活躍です。
          私たち中年族の苦手な70年代以降にも大変詳しい方です。
          新譜の購入も一番積極的で、最新情報をキャッチされています。

Masuma's Web Site
増間 伸一さん:メンバー最年少なのに、膨大なアルバムを聴き込んでいらっしゃる方です。
          ブラック系ミュージックやバスケットなどのスポーツにも造詣が深いし、
          なぜか仏像の鑑賞という渋いご趣味もお持ちです。

片桐 俊英  :皆様ご存じのいい加減が売り物?のジャズ愛好者。
          楽器もできない音楽理論も分からないので、判断基準は気持ち良いかどうか。
          楽器の音の良さと美しいメロディー、これが一番ですね。


この共同企画についての私見

           林さんの巻頭言にあるように、最初にこのお話を伺ったときには
 正直言ってちょっと迷った。それは私が立派なJAZZ観など確立するほど
 多くのアルバムを聴いているわけでもなく、まして楽歴などゼロの全くの素人
 であり、一家言をおもちの皆さんの足手まといになるのではと危惧したから。
 しかし”JAZZサイトの仲人”を自称してしまった手前、せっかくの画期的な
 企画を実現しなくてはと思い直して参加させていただいた。

 たまたま愛読雑誌「ダ・カーポ」第394号(1988/4/1)に(連載・8)
 私の漠然と考えていたことを、理路整然と文章化された記事を見つけた。
 ここでは要旨のみだが、興味をお持ちの方はできれば全文を読んで欲しい。

  ”創造的カンニングのすすめ” 竹村真一 東北芸術工科大学助教授

  電子ネットワークを使った生活による個人の意識の変化について
  個々の情報やアイデアは些細なものであっても、その小さなヒ゜ースが
  互いにつながり合って予想もしない大きな企画に成長してゆくこともある。
  中略
  仮に自分の発案から始まったものであっても、これはもはや
  自分個人の作品ではない。
  ”連歌とり”のようにメッセージを連ねているうちに、最初のアイデアが
  次第に変容・増殖していって、自分一人ではとてもこうはならなかったろうと
  思うような展開がしばしば生じる。
  中略
  もともと誰でも自分一人でなんでも出来るわけではない。
  できる必要もない。自分に出来ないことがあっても、その欠けた部分をもつ人と
  相乗的につながってゆくことで、自分一人ですべてをカバーするより
  もっとクリエイティヴになることもありうる。
  後略



  この文章には本当に勇気づけられた。
 自分のWEBページを持つ前と現在では、大げさに言えば人生が変わった。
 わずか一年ちょっとのことなのに、ネットを通じて多くの素晴らしい方々との
 交流が出来ている。これからも迷ったときには上の文章を読み直してみたい。
                                           (1998/8/1)
                                           STEP 片桐俊英

  


  制作者:片桐俊英  メールはste p@awa.or.jpまでお願いします
表紙に戻る自己紹介NEWSGD委員会新名盤/愛聴盤限定盤JAZZ LP日記スキー温泉リンク