最終更新日 2000年4月23日

スキー歴18年、万年中級スキーヤー。
バラレル・ターンの名人(決してパラレルに非ず)が、
年に一度か二度のスキーで訪れた所の体験と感想です。
スキー関連のホームページは山ほどあるが、スキー場の情報は
ほとんどが雑誌の付録の方が詳しく見やすい。
しかも、シーズンの初めに作ってそのままといったところが多い。
(ホームページの作成を外部に依頼しているからだと思われる)
’98シーズンになってかなり改善されたところもあるが、
まだまだ頑張って欲しいものだ。

交通アクセス(駐車場の整備も含む).営業時間.リフトなどの機動力.
コースの長さと整備食事の質と値段.それに宿泊施設などの総合的な面から、
行ってみたいスキー場が選べるような、有益な情報を期待しているのは
私だけでないはず。積雪や道路状況など、リアルタイムは無理としても
なるべく新しい情報が欲しい。
その点個人のページは、遠慮なくだめなところを指摘したり、
本音の評価が得られるのでおもしろい。
ただ評価の基準がはっきりしないことが多いので、
スキーの腕前や指向を明記して欲しくなる。
そういったことを考えながら、今までに行ったスキー場を紹介します


(2000/3/29 会津高原たかつえスキー場)

 

スキー場一覧表
<スキー場のHPがあるところはリンクを張ってあります>
青森県鰺ヶ沢スキー場初中級者のレッスンに最適
岩木山スカイラインスキー場雪上車で行く非ゲレンデスキー
岩木山百沢スキー場ローカルながら侮れない
大鰐スキー場たぶん日本一のコブ斜面、温泉も良い
八甲田スキー場雪質は北海道なみ
岩手県安比スキー場とにかくぶっ飛ばせる大スキー場
福島県あだたら高原スキー場そんなに広いゲレンデではないが、岳温泉から近い
猫魔スキー場中、上級者向きで雪質も良い
箕輪スキー場コースは少ないがしゃれた雰囲気
グランデコスキー場初心者、スノボ・ファンにはピッタリ
アルツ磐梯スキー場磐越道から近くアクセス抜群で広い
会津高原たかつえスキー場高速道からやや遠いがその分空いている
新潟県苗場スキー場メジャー中のメジャースキー場
湯沢高原スキー場新幹線スキーには超便利
上越国際スキー場やたら広いがコースの連絡に難
群馬県尾瀬岩鞍スキーリゾートスキーオンリーでコース、雪質ともに満足
万座温泉スキー場温泉でゆったり
表万座スキー場眺望、コース、雪質良く、初中級者天国
パルコール嬬恋スキーリゾート眺望、雪質良く、長いゴンドラが魅力

もっと沢山のスキー場から行きたいところを選びたい人は
O’s Home Pageをご覧ください
表紙がちょっと重いけど、美しい写真やデータが一杯です。

<青森県>

             鯵ヶ沢スキー場

         岩木山の北側にあり日本海に向かって滑るので、天気が良ければすばらしい眺望が楽しめる。
         ゴンドラ一本で頂上からのロングライディングが楽しめ、
         急斜面もコブもほとんどないので、初中級者の練習には最適。
         ナイターもバッチリで、プリンス.ホテルも開業して首都圏から遠いせいか
         スキー.パックの料金が安い。
         (青森空港から直通バスもあり、その気になれば渋滞の関越道方面より近いかも)
         ただしこの近辺は津軽名物の猛烈な地吹雪地帯なので、よそ者はクルマの運転をしないこと。
         沢田敦校長のスキー.スクールでは、冬休みにちびっこキャンプ(合宿式のレッスン)があって、
         我が家の二人の息子は2年連続で参加し、かなり上達した。

          1999年3月28日、5年ぶりで訪れた(通算5回目くらい)。
         初めて自分で運転していったところ、駐車場が無料になっていた。
         以前は土日だけ¥1000取っていた記憶があるが、これも不況のおかげか。
         他にはプリンスホテルの脇から第2高速リフトが新設された(といってももう数年経っているが)。
         だがこのリフトに乗っても緩斜面しか滑れないので、あまりおすすめできない。
         やはり約3‡qを一気に運んでくれるゴンドラを利用するのが一番良い。
         唯一の上級者用コース・鍋森スーパーには、初心者が誤って進入しないように
         コース入り口がしっかりとガードされている。
         今回あえてボーゲンの次男を挑戦させてみたが、30度の傾斜とアイスバーンで
         ちょっと無謀な試みだった。これ以外のコースは幅も広く快適な斜面が多い。
         (ゲレンデ下部ゴンドラ乗り場までの1‡qくらいの緩斜面が長いのを我慢すれば)
         今回改めてリフト・ゴンドラ料金を見てみると、中学生までこども料金と良心的。
         初滑り・春スキーはそれぞれ12/10〜12/25・3/8〜4/4の期間で、
         1日券¥3000、シーズンでも平日¥3500土・休日¥4000(子供はすべて1000円安)。
         プリンスホテルのスキーパックもすごく安く、一番高いときでも¥18000とは驚き。

           岩木山スカイラインスキー場

         ゲレンデスキーに飽きた人は是非どうぞ。
         雪上車に乗って山の上まで行き道路をたどって滑る。
         もちろん、うまい人は道路を外れてもそれは自由だが。
         長男が生まれてすぐの冬だったから昭和60年のことになる。
         たぶんこのコースを滑った人の内で私が一番下手だと思う。
         妻の義兄(エキスパート)に連れて行ってもらったのだが、
         雪上車を降りてからコースへ出るまでが大変な騒ぎ。
         深雪をかき分けて進むのに汗だくになってしまった。
         しかし、このときに見たダイヤモンド.ダスト現象は美しかった。
         それにナント、そのころすでにスノーボードの達人がいて、
         雪上車から降りるとすぐに猛スピードで滑っていった。(二人か三人だった)
         もちろんボードを見たのも初めてだった。日本での先駆者たちであったのだろう。
         雪上車の客は私たち3人とそのボーダー達だけで、その後もこれ以上贅沢なスキーの経験はない。

           岩木山百沢スキー場

         岩木町町営のスキー場だが、意外と侮れない。
         地元の小中学生が多く、たぶん県外のスキーヤーはほとんどいかないだろう。
         リフト2本だが、2kmくらいの中斜面でナイターも毎日できる。
         そしてリフト料金が安く、しかも2時間とか3時間とかきめ細かい設定がある。
         食堂なども数年前に建て替えられてきれいだし、ローカルスキー場としてはかなりオススメできる。
         鰺ヶ沢が吹雪いたときには迷わずここだ。メジャーなスキー場にはない家庭的な味わいがある。
         妻の実家からクルマで20分と近く、バスの便もあるので行きやすい。

           大鰐スキー場

         最近新聞やTVで何度も取り上げられている経営破綻第三セクターのスキー場。
         青森県では歴史も規模も一番のスキー場。
         スキーセンターもきれいで大きく、ゴンドラも快適(その投資が過大だったらしいが)。
         初心者から超上級者まで楽しめる多彩なコースがあるが、
         ここのコブ斜面は私の知る限り最も恐怖を感じさせる。
         雨池チャンピオンコースは幅もあり、斜度も適度で気持ちよく飛ばせる。
         国体の開催実績もあり、何とか経営努力で維持してほしい。
         東北道の大鰐.弘前インターから近く、温泉も良いのだから首都圏の人も一度は行ってみて!
         (10年ほど前、ここの駐車場で袖ヶ浦ナンバーを見つけたときにはびっくりした。)がんばれ大鰐!

           八甲田山スキー場

         数年前の3月末に行ったが、雪質は最高だった。
         キュッキュッと音のするパウダースノーはこの時しか経験がない。
         ゲレンデは無風快晴でも、ロープウェイで山頂に上がると強烈な風が吹いていた。
         さすが八甲田だと思った。
         山頂からゲレンデまでのツアーコース上部はアイス.バーンでちょっと怖かった。
         林の中を縫ってしばらくすすむと、やっとゲレンデの上部に辿り着いた。
         ゲレンデの長さは短いが、斜度、コース整備共によいのでスピードが楽しめる。
         次にはもう少しうまくなって春の山スキーに挑戦したいが...
         ゲレンデの脇のホテル(八甲田フジサワ)は開業したばかりで、
         入浴だけだったが清潔で感じのいいところだった。
         近くにはかの有名な酸ヶ湯もあるので、温泉も十分味わえる。

<岩手県>

           安比スキー場

         1996年4月13日、安比は真冬のような猛吹雪だった。
         前日の夕方家を出て、夜中福島あたりから雪が降り出す。
         早朝松尾八幡平I.Cから国道におりるとますます強くなる。
         出発前寒波襲来と言うことで館山でチェーンを買おうとしたが、どこにも置いてない。
         君津の大型カー用品店にもなく、開き直って出たとこ勝負と腹をくくったが、さすがに心配になる。
         なんとかスキー場に着いたので、下りのことは考えないようにして滑る。
         3度目の安比だったが、最初の8年ほど前のときには子供がまだ小さく、ちょっとしか滑れず、
         2度目の4年前は強風でリフト.ゴンドラ動かずおみやげだけ買って帰った。
         3度目の正直とばかりに、張り切ってゴンドラに乗り込み山頂に向かうと、だんだん風が強くなってくる。
         初心者コースの方へ向かうがあまりの強風に子供が全然進めない。
         仕方なく風の少し弱い上級者コースをボーゲンの子供と滑る。
         結局風がおさまらないので、下の緩斜面を何回か滑りおしまい。
         (弘前の隣の岩木町にある妻の実家に行く途中でのスキーなので無理もできず。)
         幸いなことに、下山する頃には道路の雪も消えていた
         しかしどうしてこんなに安比と相性が悪いのか? 
         コースが広く適度な斜度があり、山頂からノンストップで長い距離を滑れるといった、
         私の理想に近いスキー場なのに、なんとタイミングの悪いこと。
         安比の強風率といったデータがあったら是非見てみたいものである。

<福島県>

          あだたら高原スキー場

         生まれて初めてスキーをしたところ。たぶん昭和56年だった。
         今はなき青年団の行事で人生観が変わるほどのショックだった。
         もっと早くスキーに出会っていれば...  
         止まることも曲がることもできなかったので、どんなコースだったかも覚えていない。
         ただ、ビールを飲んで酔っぱらっているうちにゴンドラで連れて行かれて、
         コケまくったことだけが記憶に残っている。

          猫魔スキー場

         96年、N氏に連れられて初めて行った。そして97年、98年と三年連続で行った。
         無料の仮眠室(朝5時から)は早朝到着の場合にうれしい。
         全体的にコブと急斜面が多く面白いコースで、雪質も良い。
         初心者がほとんどいない点も安心して滑れるので良い。
         年毎にボーダーが増えるのは世の流れで仕方ないが、ボーダーも初心者は少ないようだ。
         メインのダルジャン・センター最上部は斜度がきつくコブになりやすい。
         ただ今年(98年)は空いていたためかコブが無く、私程度でも転倒の心配なく滑れた。
         一番気持ちよいコースはラ・フォーレ・センターだ。
         視界が良ければ檜原湖に向かっての豪快なダウンヒルが楽しめる。
         ここに架かっている丸山第2ロマンスリフトがいつも寒い。
         フード付きのトリプルかクワッドになればこのコースをもっと楽しめるのだが...
         つい寒いとフード付きのリフトのあるコースばかりを滑るようになってしまう。
         レストハウスは大衆食堂っぽい第一と、おしゃれな第二に別れているが、
         迷わず第二を選ぶべし。
         雰囲気、メニューが全然違う割に値段に大差がない。
         オススメは第二のケーキセット。¥700で、コーヒーか紅茶とケーキ(三種類から選べる)が出る。
         コーヒーもケーキもスキー場とは思えないくらいうまかった。
         11時頃に休憩したのだが他に誰も客がいなくてゆっくり出来た。
         猫魔スキー上に関して欲を言えば、もう少し長い距離のコースがほしい。
         それとのろいロマンスリフトをなんとかしてくれー!
         一番風の強い場所に、フードもない遅いリフトがかかっているので、寒い寒い。
         DJのしゃべりと選曲が意外に良かったが、肝心のルックスを見るのを忘れたのが残念。
         桧原湖畔の猫魔ホテルのスキーパックは、インターネットで見たと言えば10%OFFになるのでオススメ。
         ホームページも’98シーズンはだいぶグレードアップした。
         このホテルがあるから毎年猫魔に行っている気もする。
         豪華で静か、部屋も広いし都心のシティ・ホテルの料金が馬鹿馬鹿しくなるほど割安感がある。
         食事は和洋中から選べるが、絶対福臨門の中華がオススメ!
         三回目の今年は過去二回に比べるとやや落ちる感はあったが、
         さすが天下の福臨門は客のクレームにも真摯に応じる。
         このホテルのもうひとつの売り物は大浴場「オーロラ」である(輝子ではない!)。
         サウナや露天風呂も付いている大浴場は清潔で広く、
         チェックアウト後も入浴OK(入浴券を必ずもらっておくこと)なので、
         スキーの後は軽く汗を流して帰ることをオススメ。
         ただここのスキーパックで気をつけるべき点は、一泊でも二泊でもリフト券が
         一日分しかつかないこと。
         そこを考慮してうまく日程を組まないと余分な出費の可能性あり。
         しかしこの猫魔ホテルの魅力は大きい。これでスキー場にもう少し近ければ言うことなしだが。

          箕輪スキー場

         昨年猫魔のコンディションがイマイチだったので、二日目にこの箕輪に行った。
         皇太子妃の雅子さんが結婚前に家族で行ったスキー場として有名(?)で、
         たしかに高級リゾートの雰囲気がある。
         プルミエール箕輪はこぢんまりとしたホテルで、外来入浴もできる(もちろん入ってきた)。
         スキーパックだとそんなに高くないようなので一度は泊まってみたいところだが、
         二日滑ると飽きそうな気はする。
         ここも雪質は良い。コースでは、ほぼ一直線で緩.中.急と斜面変化の楽しめる、
         メープルストリートが気持ちよかった。リフト乗り場までの平坦距離が長いので、
         最後の急斜面はなるべく上の方から直滑降した方がよい
         ホテル前のゲレンデの頂上付近は急斜面でしかもアイスバーンだったので、
         私程度の腕前(足前?)の人は近づかない方が無難。

          グランデコスキー場

         今シーズン(97年)初めて行ったが、ボード場と呼んだ方がいいくらいのボーダー天国だった。
         長い緩斜面が主で雪質もよく、初心者とボーダーにはオススメの場所だが、
         個人的にはちょっと物足りなかった。
         月曜日だったが、朝からゴンドラ10分待ちくらいと人が多かった。
         お土産のグッズ類は豊富で、デザインも結構良い。
         留守番させた子供に買ったトレーナーは(自分のも買ったが)品質が良かった。
         またスキー場への道はアイスバーンになっているところがあり、運転には十分注意したい。
         前を走っていたレガシーがいきなり対向車線に滑っていった。
         幸い見通しのいい場所だったので事故にはならなかったが、後ろから見ていてヒヤっとした。
         よく考えたら、自分で雪道を運転するのはこれが初めてだった。
         借りていったプリメーラ4WDの持ち主、Nさんの「四駆を過信するな」との言葉を実感。
         登りの駆動力は増すが、下りの制動力は変わらないそうだ。

          アルツ磐梯スキー場

                   98年2月5日、初めて行った。
         猫魔が岳を挟んで、猫魔とは反対側南斜面の広大なスキー場。
         駐車場とスキーセンターをシャトルバスで移動することに驚いた。
         磐越道から近いせいか、木曜日なのにかなりの人数がいた。
         ボーダーが6割から7割くらいと多く、客層が猫魔に比べ若いようだ。
         といってもゲレンデのコースが沢山あるので、上の方に行けば空いていたが。
         正味4時間ではとても全コースは滑りきれなかったが、猫魔に比べると雪質はやや落ちる。
         そんな急斜面はほとんどないが、斜度が変わると急にコブだったり
         アイスバーンだったりすることがある。
         SLOW DOWNの標識には素直に従った方がよい。
         同行者Nさんはかなりうまいのだが、それを無視して猛スピードでつっこんだら
         コブ斜面で吹っ飛ばされ顔面から血を出したので要注意。
         2390mのゴンドラにかなり期待したのだが、ダラダラとした斜面で滑りでが無く、
         しかも最後の平らな部分が長くて一度で止めた。
         中級者が楽しめるのは第4クワッド・リフトからの8コース。
         大きなコブもなく、快適なクルージングでリフト乗り場まで滑ることが出来る。
         一番奥の猫魔ボール‡Uまで上っていけば、人も少なく快適。
         特に昼食や休憩にはリゾート・センターは混むので、猫魔ボール‡Tのプリムローズか
         猫魔ボール‡Uのハックルベリーなら空いていて良い。
         プリムローズの豚汁はまあまあの味とヴォリュームだった。
         全体的な評価としては、コースのバリエーションが豊富な点をどうとらえるかで決まると思う。
         特に猫魔ボールではコースが複雑で見やすい案内板が欲しい。
         グループで行くとたぶんはぐれてしまう人が出そうだ。
         反面、ある程度うまい人は飽きずに二日は滑ることが出来るだろう。

             * 裏磐梯地域のほとんどのスキー場のリフト券が、福島県内のコンビニで買える。
              しかもスキー場で買うよりも得で、昼食券付きだったり割引料金だったりする。
              特に日帰りスキーの場合はチェックした方がよい。

          会津高原たかつえスキー場

         

         2000年3月28日から30日までゲレンデ内の会津アストリアホテルに二泊して滑った。
         春休みとはいえ平日だったのでガラガラに空いていた。
         ことに29日は「またおいデー!?」という感謝デーでリフト1日券が半額の2100円と
         大サービスにも関わらずたいへん空いていた。
         (1月・2月・3月の最終水曜日が感謝デーとなっている)
         アクセスは思ったよりは良く、東北道西那須野塩原‡T・Cから1時間15分で着いた。
         前日の雪で途中かなり路面凍結箇所があったが、道路は狭いところもなく快適だった。
         (帰りは凍結箇所もなく1時間10分で高速に乗れた)
         また3月末という時期にしては雪質も良かった。もっとも前日かなりの降雪があり、
         29日から30日にかけても10センチくらい積もったように、まだまだ冬の名残があった。
         さて肝心のゲレンデだが、標高1650メートルの山頂からベースまで約700メートルの標高差があり、
         最長滑走距離も5キロとなかなかの数字である。
         しかし下半分はほとんど緩斜面で、初級者以外はなるべくスキー場上部に行かないと楽しめない。
         初日・二日目と気温が高くスキーが滑らず、下りでも半分くらいは漕がないと進まない状態だったので
         余計そう感じたのかもしれないが、やはりもう少し斜度が欲しい。
         中級者に楽しいのは山頂からの林間コースで、パラレル・ターンの練習に最適だ。
         ここで問題なのはリフトを4本乗り継がないと山頂までたどり着けないことだ。
         しかも最上部は今時珍しい一人乗りで、他もほとんどが遅いペアリフトだ。
         ベースから山頂までゴンドラでも出来れば魅力は数段増すと思うが、現状では機動力に
         大いに不満を感じる。(まあ、だからこそ空いているのだろうが...)
         この点が改善されないかぎり、もう一度行こうという気持ちは起きないだろう。
         直営の会津アストリアホテルは施設・食事共に悪くなかった。
         リフト券付き一泊二食で一万三千円(二泊目は千円引き)は標準的だろう。

<新潟県>

          苗場スキー場

         あまりにも有名な苗場である。まだ関越自動車道もないころ、先輩二人に連れられていった。
         国道16号から4号を北上し、50号から17号の三国峠を越えて早朝苗場についた。
         あだたらでの初スキーの翌年で、神田でスキー用具一式を買いそろえたばかりだった。
         その超ビギナーを、いきなり筍山のてっぺんまで連れていってくれたS先輩には今も感謝している。
         頭を下にして背中で200mくらい滑落したり、はずれた板が止まらずに暴走したりと、
         さんざん苦労して下までたどり着いた。
         それをきっかけにして、どんなコースでも下まで行けるんだと変な自信がついて、ますますスキーにはまった。
         しかしこの後一度も苗場に行ってないので、コースなど細かいことは記憶にない。
         覚えているのはゲレンデ中腹のレストランでカレーライスが1000円だったこと。
         その当時としてはかなり高いと感じた。
         今もそうだと思うが、そのころも混雑していてリフト待ちが長く、翌日は湯沢高原に移った。
         シーズンが長いので、空いていればもう一度入ってみたいスキー場。

           湯沢高原スキー場

         苗場の混雑から逃れて行った。今の世界最大のではなく昔のロープウェイの時代だ。
         ここでの思い出は、酒豪の先輩が苗場のビール小瓶500円にショックを受け、
         酒屋で缶ビールを買い込み雪の中に隠しておいて、休憩の時にうまそうに飲んでいたこと。
         それ以来、ビール嫌いだった私もスキーの休憩の際に必ず飲むようになり、
         だんだんビールの味が好きになってしまった。
         高原と下の布場スキー場を結ぶ連絡コースは、斜度は緩いものの幅が狭く、
         何度も崖から落ちそうになった。
         ビギナーにとってはコースの幅が狭いことが一番怖い。
         二度目に行った翌年も、やっぱりここが怖かった。

          上越国際スキー場

         95年まで5年連続で行っていた、いわば元ホームゲレンデ。
         そのころの条件は、一泊二日で目一杯滑る方針だったので、電車での利便性とナイター、
         それにゲレンデ内にホテルがあることなどで、ここくらいしか思いつかなかった。
         グリーンプラザ上越は、たぶん苗場プリンスの次に収容人数が多い巨大ホテル。
         このホテルはスキーパック料金が安く、その割に食事がうまいので気に入っていた。
         欠点は客数の割に小さい「大浴場」で、しかも宿泊者も有料(500円だったか)という点。
         あまりにもホテルが広いため、部屋から風呂までが遠くて疲れるほどだった。
         ゲレンデは確かに広大だが、コース配置が悪く(地形上仕方ないのだろうが)、
         あまり長い距離を連続して滑ることができない。
         雪質も2月中旬にもかかわらず、毎年大体悪かった。
         当間ゲレンデの上の方はまあまあだが、そこまで行くのにリフトを何度も乗り継がなくてはいけない。
         面白いのは大沢ジャイアントのナイターで、昼よりも雪質が良くなって斜度も手頃なのでスピードが楽しめる。

<群馬県>

          尾瀬岩鞍スキーリゾート

         97年の春休み、長男の中学入学記念という口実で家族4人で行った。
         初めて行ったが、天候にも恵まれて(二日とも無風快晴!)素晴らしいスキー行だった。
         寒波の直後だったため3月下旬(3月25.26日)とは思えないほど雪質が良く、
         しかも無風快晴で眺望も最高。寒くないスキーは初めての経験だった。
         道路に雪はないとの情報を信じてラルゴで行ったが、沼田 I・Cから一時間もかからず、
         思ったより近い感じがした。
         ここは今時珍しくスノーボード全面禁止なので、安心して滑ることが出来る。
         コースも、足慣らしにぴったりのミルキーウェイ(ゴンドラ1本で2800m滑れる)や、
         山の裏側にある雪質の良い西山ゲレンデなど、なかなか飽きることがない。
         とても二日間くらいでは滑りきれないほど、多彩なコース.レイアウトだ。
         国体女子コース(西山コース)から同じく国体女子コース(沢コース)、
         そしてロマンスコースを辿ると変化に富んだ2.5kmが楽しめる。
         40度の壁のエキスパートコース(上部)にはさすがに近寄らなかった。
         初日はゴンドラの最終便にパトロールといっしょに乗り込み、最後まで滑った。
         残念なことに平日のナイターは終わってしまっていたが、3月中はやって欲しい。
         ゲレンデそばのスキー場直営尾瀬岩鞍リゾート.ホテルはこぢんまりしているが、
         温泉の浴場があり(サウナも)、食事もまあまあなので、おすすめできる。
         1泊2食+リフト2日券がついて2万円のウィークデーパックは納得できる。
         ただホテル宿泊者も1000円の駐車料金を取られるのが、ちょっとひっかかる。
         もちろん、帰りもホテルの温泉で汗を流してから、ゆっくりと帰宅したのは言うまでもない。
         上越方面のベタ雪には閉口していたので、来シーズン以降もきっと訪れることになりそう。

          万座温泉スキー場

         98/3/25無風快晴の好条件。
         残念ながら雪質は思った程良くなかった。
         メインのプリンスホテル側のゲレンデはリフトの配置が悪い。
         コースも意外と上級者向けのコブ急斜面が多い(万座山ゲレンデ)。
         初心者は林間コースを主に滑る方が無難そう。
         谷を挟んだ向こう側の朝日山ゲレンデの方が雪質も良く、
         中斜面で幅も広いのでおすすめできる。
         朝日山大回転コースは中級者が楽しく滑れる。
         ただし連絡用の熊四郎コースは緩斜面だが幅が極端に狭いところがある。
         小五(当時)の次男は途中かなりビビっていた。
           初心者にはシャトルバスの利用をお勧め。
         今回は万座温泉ホテルの格安スキーパック(1泊2食+リフト2日券で¥9800!)だったが、
         もし次に万座に行くことがあったら迷わずプリンスホテルのスキーパックにしたい。
         西武のT氏は好きじゃないが、やはり便利ないい場所に位置している。
         西武といえば、万座に行くには必ず有料道路を通らねばならないが、
         片道¥1020はいくらなんでも高すぎる。
         結論として、温泉はたしかに素晴らしいがスキー場としてはやや時代遅れ。

          表万座スキー場

         98/3/26この日もまた無風快晴の絶好のスキー日和。
         万座温泉からクルマで15分ほど、標高もたいして変わらないのに雪質がよい。
         正面に浅間山、右手に四阿山の眺望が素晴らしい。
         スキー場ベースにあるレストラン・アリエスカからでも浅間山の姿を望める。
         コース整備も良くコブ斜面がないので、どのコースでもスピードが堪能できる。
         中でも気持ちがよいのは山頂からのパノラマゲレンデで、
         800メートルの直線をぶっ飛ばせる。
         調子に乗ってコース脇のネットまでとばされる大転倒をしてしまったが、
         とにかく気持ちよかった。
         ボーゲンの次男も気持ちよさそうにとばしていた。
         パラレル・ターンの練習には最適なスキー場といえるだろう。
         リフトの配置もなかなか効率的でコースもわかりやすいので、
         改善して欲しいのはロマンスリフトの高速化くらいか。
         第1高速リフトのようにフード付きクワッドになればより快適。
         それとゲレンデのそばにホテルがあれば最高だが。
         帰りには少し下って、有料道路のゲイト近くにある嬬恋プリンスの大浴場でさっぱりしたい。
         スキー場でも有料道路の料金所でも、入浴割引券(¥700)をくれる。
         ゴルフ客向けなので、脱衣場、洗い場がすごくきれいで広い。

          パルコール嬬恋スキーリゾート

         99/1/23・24 一日目快晴、二日目くもりで午後濃霧。
         表万座と大きな沢を隔てた南斜面だが、さすが最上部2100mの
         標高だけのことはあり雪質は素晴らしかった。
         ここの特徴は表万座同様に初中級者天国であること。
         急斜面とコブは皆無で、ボーゲンでも3200mの長いゴンドラを使っての
         長距離クルージングが楽しめる。
         ボーダーとスキーヤーがほぼ半々くらいの割合だったが、
         ボードの練習にはかなり適しているようだ。
          スキーセンターも兼ねるリゾート・ホテルは部屋もきれいで感じが良い。
         風呂は残念ながら温泉ではないが、サウナが広くて清潔。
         料理も(夕食には中華を選択)接客も合格点に達している。
         ただし一つ重大な問題は、このホテルのスキーパックのリフト券では
         バラギ高原スキー場のリフトに乗ることが出来ない。
        隣接するバラギ高原スキー場とはほぼ一体化して明確な境界が
        ないだけに、これはぜひ改善して欲しい。
        それと各コースにこれといった特徴がなく、案内板等の不足も感じた。
        どのコースを滑ってもスキー場のベースに滑り込めるから良いようなものの、
        山頂からの距離がけっこう長いだけに、現在地の確認が必要だろう。
        スキーの帰りにはクルマで5分ほど下った場所にある
        嬬恋バラギ温泉”湖畔の湯”で汗を流すことをおすすめ。


制作者:片桐俊英  メールはstep@awa.or.jpまでお願いします

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