2002年5月11日
第2回
サム・スカンク・ファンク/マンハッタン・ジャズ・オーケストラ (Videoarts) 国内盤は4月24日発売 Some Skunk Funk/Manhattan Jazz Orchestra(Video Arts Music)
「現代ビッグ・バンドのカッコ良さ」 デヴィッド・マシューズのジャズはジャズではない、と言う人はけっこう多い 工藤 一幸 (ジャズCDの個人ページ 工藤一幸さん) |
Jan Lundgren"Lonely one"Marshmallow
Jan Lundgren (p) Jesper Londgaard (b) Alex Riel (ds)
「ただ者ではない魅力たっぷりのピアノ・トリオ」 暫く何も聴かずにジャケットだけ見ていたい気分です。 きっと優しいメロディが流れるのだろうと予測していたの ですが、なんと開けてびっくり玉手箱。ガッツな演奏が 私の度肝を抜きました。"Will you still be mine"です。 ラングレンは静かな曲をガッツにやるひねくれ者?さて 2曲目はタイトル曲でしっとりとまさにこのジャケットその ままのセンチメンタルな演奏です。なんと良い曲なので しょう。誰かさんなら泣いて喜ぶ、いや私自身がもう泣き に入ってしまいます。もうこれだけ聴けたら充分という感 じです。そうもいかない。3曲目です。"Jitterbug waltz"。 どこかで聴いたことがあるなと思いつつ思い出せないもど かしさ。川の流れのようなメロディに聴き惚れます。良い 曲を選ぶものです。次は誰だったかまた思い出せない わからないまま演奏はどんどん進んでしまいます。わか った!そうソニー・クリスです。あの下品うらぶれパーカー のクリスです。"This is Criss!"に入っているあのトラック です。とわかったところで安心しました。さて次に行きま しょう。次はラングレンがトリオ・メンバーのベーシストの イエスパーをテーマにしたブルースです。まあ普通のブ ルース演奏です。これは凄い!とか言えない。でもイエスパー が自分の曲とばかりに名演を聴かせてくれます。 ここの部分を聴くとやっぱり凄い。悪かったのはラングレ ンの方です。普通に弾いちゃっているからです。次は泣 かせるベースから始まる"Trubbel"です。ああ、もうほん とに泣いちゃうかも。と思っていたらスウィングするトリオ 演奏に変わりました。やるじゃんって感じです。やっぱり このトリオは普通じゃない。ただ者ではありません。そし てまた哀愁感あふれるベースのテーマ演奏が入って終 わります。文句なくベスト・トラックのひとつです。さて次 は"Caravan"。「キャーラーバーン!!」って感じです。 グッド、グッド!!もうテーブルをピアノ代わりに弾い てしまう程乗りまくります。アレックス・リエルのタム タムが抜群にいい。8曲目は静かな演奏で"A new town is a blue town"。エヴァンスのような弾き方の ラングレン。といってもエヴァンスも色々弾き方があり ますが。例えば"My Romance"を弾いた時のエヴァ ンスを思い浮かべてください。ああいうやつです。次 はチェットあたりが得意とした"Falling love wi th love" です。ラングレンが抜群に乗って弾いています。 10曲目はOne for my baby"。ララバイ的とでも言い ましょうか。子守歌ですね。今ふと思いついたのです が、同じスウェーデンのピアニスト、ピーター・ノーダル は鍵盤の高音部を良く多様するのですが、ラングレン は割と中音部が多いと気がつきました。最後の曲になっ てしまいました。"Who can I turn to"です。ここでもイエ スパーのベース・ソロが入っています。この人のベース はいい。写真でみるイエスパーは普通のサラリーマン みたいですが、ナイスなベイシストです。 菅野 寛 (Baker's Holidayへようこそ! 菅野寛さん) |
Helle Hansen Group / You Can't Save This in The Mix (Music Mecca CD-3064-2 2002年 フランス盤新譜 /2001年6月吹き込み) Helle Hansen Group Helle Hansen(vo) Jimmi Riise(sax,fl,cl) Henrik Gunde(p,Nordlead) Kaspar Vadsholt(ac-b) Morten Lund(ds,bg-vo) Recorded at Barcelona /Sep. 2001
「カラフル・メリーゴーラウンド」 有名無名に関わらず面白そうな新譜を追いかけていますと、時に未知の人から |
Masabumi Kikuchi / The Slash Trio 2°(01.9.10-11 Jp-P.J.L) 菊池雅章(p),菊池雅晃(b),吉田達也(ds) (1)9.28 (2)Slash 1°(Long Version) (3)T's Monk
「音の唯物運動とよびたい小傑作」 本作はP.J.L第3作。The Slash Trioの第2集。第1集と同日録音、悪かろうはずも 断片を切り出す菊池、粘着音の雅晃、乾いた音で空間を敷きつめる吉田、一切の 林 建紀 (JAZZ DISC SELECTION林 建紀さん) |
スターダスト/ビル・チャーラップ
2002年4月26日発売 ビル・チャーラップ (p) 1.Jubilee
「多彩なゲストも楽しいリラックス盤」 VENUS盤の通称「水上スキー」(ゴールドディスク)をこよなく愛する私は 片桐 俊英 |